たいていのネットワーク技術は理解できる自信があるのだが、「量子暗号」といキーワードに関しては未だに何度聞いてもピンと来ない。
Wikipediaの「量子暗号」によると「通常は量子状態の特性によって、通信路上の盗聴者を検出できることを利用した新しい鍵配送システムである、量子鍵配送のことを指す。」と書かれている。
大学時代に学んだ通信工学の世界は、情報理論やデジタル信号処理に基づくもので、こうしたものを電気や光の媒体で伝送することは理解できる。しかし、量子状態の特性により・・と言われた瞬間に、ああ、ちゃんと物理系の科目も勉強しておくべきだった、と思ってしまう。。さらにそれが暗号として利用できるというところはさらに分からない。。
暗号といってもいろいろとあるが、量子暗号が言っているのは、簡単に言えば、通信路上で第三者が盗聴をした場合には情報が無効になることで、これで盗聴が防げるのと同時に受信者側では盗聴が起きたことが分かるらしい。
今は通信技術の最先端の研究テーマなのかもしれないが、10年、20年もすると当たり前の技術になっているに違いない。電気から光の通信へ技術が広がってきたように。
そういえば、5年くらい前に確かアメリカの会社で量子暗号の装置を実用化するというベンチャーがいて、ずいぶんと先走った会社だと思った記憶があるんだけど、あのベンチャー企業はどうなってしまったんだろうか。確かにITバブルの時代だったということもあるかもしれないが、そうした先走った会社にでも投資しようとするベンチャーキャピタルやエンジェルがいるアメリカというのは、日本の技術開発への投資の考え方のスケールをはるかに越えていると思う。
6/07/2007
セキュリティレベルによる認証ロゴ
セキュリティに関して一段とうるさくなってきているが、何が本当に安全なのかがわからなくて困る。
こちらに来て初めて作ったクレジットカードは、作って4ヶ月後にオンライン詐欺にあった。人に話したら、何人かに自分も前に詐欺にあったと言われたので、こちらは多いのかもしれない。
どうしてわかったかというと、オンラインでクレジットカードの明細を見ようと思ったら突然カードのアカウントが消えていた。カード会社に電話をしたところ、「昨日オンラインで使用されたものが詐欺だと思われるのでカードを使用停止にした。その怪しい引き落としのPCアクセスはロスからで、名前はDaniel(違う名前だったが忘れた)だ。引き落とし先の連絡先と引き落とし番号を教えるからそこに確認してほしい。カードは新しいのを送る。」ということだった。前日にランチで使ったばかりだったので、この電話が信じられず前日に使った先を確認したらずばり当てたので、本当だと思えた。
その引き落とし先は、ラグジャリーな旅とかラグジャリーなバスルームグッズとかを売っている会社だった。そこで$500くらいのバスルームグッズを買ったらしい。そこの会社に電話して事情を話して番号を確認してもらうと、驚いたことに謝ってきて、私は何も買ってないことを確認できた。そこでカード会社に確認した旨を伝えると、手紙を送るから正式にその詐欺にあったカードのアカウントの停止を承認して送り返してほしいと言われた。
すぐに新しいカードは来て、問題はなかった。じきに手紙も届いた。請求書に関しては、その詐欺の項目も含まれているが、その金額を除いた額だけ支払えばいいということだった。ちなみに、こちらは口座自動引き落としというのが、一般化していない。カードは毎月自分で、支払える分だけ払うことになる。最低金額はあるが、$10とかかなり小額だ。
この件で驚いたのが、カード会社が気づくほどオンライン詐欺が多いのだろうか?
銀行はさぞたいへんに違いないと思い、銀行のオンラインアカウントのセキュリティをいくつか比較してみた。
------------------------ <アメリカ> -------------------------
1.Bank of America : 画像を選びそれに自分で文章を書くことで Site Key を作っておく。ユーザー名を入れると毎回それらが表示され、そこに決めておいたパスワードを入れる。銀行のホームページを模倣してユーザー名とパスワードを入れさせて盗む詐欺を防ぐため、その Site Key を確認して、正しければ本当のページということになる。
2.Union Bank of California : ユーザー名とパスワードのみ
------------------------- <日本> ---------------------------
3.三井住友銀行 : 契約者番号と第二、第三暗証番号が書いてある暗証カードが送られてくる。しかも固定暗証番号ではない。口座番号、普通の暗証番号の他に、これらを入れなければならない。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
4.シティバンク : 郵便で送られてきた暗証番号と自分で決めた暗証番号が必要。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
-------------------------------------------------------------
狙われやすいアメリカよりも日本の方がしっかりしているが、暗証番号が増えることは好ましくない。
大量の暗証番号に辟易してはいるものの、やはり心配なのでついいろんな番号を作ってしまう。とはいうものの、使いまわす番号も出てくる。ある日本の通販のホームページで会員登録したところ、ご丁寧に登録確認メールに、名前から住所、パスワードまで書いて送ってきてびっくりした。こういうところがあると、芋づる式にパスワードがばれる可能性があるので、本当に困る。
そこでセキュリティレベルの統一規格を決めて、そこで認証試験を通ったものにロゴをあげてほしいと思う。そのレベル毎に扱えるIDを決めればID情報の漏洩による影響も最小にできるし、また提供する側も扱うサービス内容に応じてレベルを選べることになる。
今でも私達は扱うサービスによってレベルを自分の中で決めてパスワードを使い分けているはずだ。つまり、レベルの低いサービスにはパスワードAを、セキュリティレベルの高いサービスにはパスワードBを使っているのではないだろうか? レベル毎に扱えるIDを決めるというのは、それと同じことだ。
いろいろなホームページに会員登録があるが、そのページが安全かどうかはそのレベルのロゴで判断できれば、どのパスワードを使えばいいか決められる。
さらに、同じ会社の同じサービスでも、セキュリティレベルによって会費に差をつければいい。これは銀行が生体認証カードかICカードかによって値段を変えているのと同じことだ。安全をお金で買うのだ。
セキュリティ上シンクライアントが進み、サーバー側ではハイレベルなセキュリティが必要とされる。企業はともかく、個人データをサーバーに置けるかというのは、まだ難しいところだと思う。やはり自分の手元のPCの方が安全な気がしてしまう。でもよく考えてみると、個人のお金は金の延べ棒にして家の金庫に入れるより、銀行に預ける方が安全だと思えるようになっている。データは財産ではないかもしれないが、他人に見られるのは危険なので、データもサーバーに置いたほうが安全だと思うようになるのだろう。
そのときもやはり、サーバー側はいくつかセキュリティレベルを提供し、ユーザーは自分の置くデータの重要性にあわせていくら払うかを決める。これは、保険に似ている。例えば、火災保険の金額を決めるときには家の価値に応じて保険の金額を決めるはずだ。
このように規格化された多様なセキュリティレベルをロゴで示してくれると、安心して使えると思う。
こちらに来て初めて作ったクレジットカードは、作って4ヶ月後にオンライン詐欺にあった。人に話したら、何人かに自分も前に詐欺にあったと言われたので、こちらは多いのかもしれない。
どうしてわかったかというと、オンラインでクレジットカードの明細を見ようと思ったら突然カードのアカウントが消えていた。カード会社に電話をしたところ、「昨日オンラインで使用されたものが詐欺だと思われるのでカードを使用停止にした。その怪しい引き落としのPCアクセスはロスからで、名前はDaniel(違う名前だったが忘れた)だ。引き落とし先の連絡先と引き落とし番号を教えるからそこに確認してほしい。カードは新しいのを送る。」ということだった。前日にランチで使ったばかりだったので、この電話が信じられず前日に使った先を確認したらずばり当てたので、本当だと思えた。
その引き落とし先は、ラグジャリーな旅とかラグジャリーなバスルームグッズとかを売っている会社だった。そこで$500くらいのバスルームグッズを買ったらしい。そこの会社に電話して事情を話して番号を確認してもらうと、驚いたことに謝ってきて、私は何も買ってないことを確認できた。そこでカード会社に確認した旨を伝えると、手紙を送るから正式にその詐欺にあったカードのアカウントの停止を承認して送り返してほしいと言われた。
すぐに新しいカードは来て、問題はなかった。じきに手紙も届いた。請求書に関しては、その詐欺の項目も含まれているが、その金額を除いた額だけ支払えばいいということだった。ちなみに、こちらは口座自動引き落としというのが、一般化していない。カードは毎月自分で、支払える分だけ払うことになる。最低金額はあるが、$10とかかなり小額だ。
この件で驚いたのが、カード会社が気づくほどオンライン詐欺が多いのだろうか?
銀行はさぞたいへんに違いないと思い、銀行のオンラインアカウントのセキュリティをいくつか比較してみた。
------------------------ <アメリカ> -------------------------
1.Bank of America : 画像を選びそれに自分で文章を書くことで Site Key を作っておく。ユーザー名を入れると毎回それらが表示され、そこに決めておいたパスワードを入れる。銀行のホームページを模倣してユーザー名とパスワードを入れさせて盗む詐欺を防ぐため、その Site Key を確認して、正しければ本当のページということになる。
2.Union Bank of California : ユーザー名とパスワードのみ
------------------------- <日本> ---------------------------
3.三井住友銀行 : 契約者番号と第二、第三暗証番号が書いてある暗証カードが送られてくる。しかも固定暗証番号ではない。口座番号、普通の暗証番号の他に、これらを入れなければならない。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
4.シティバンク : 郵便で送られてきた暗証番号と自分で決めた暗証番号が必要。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
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狙われやすいアメリカよりも日本の方がしっかりしているが、暗証番号が増えることは好ましくない。
大量の暗証番号に辟易してはいるものの、やはり心配なのでついいろんな番号を作ってしまう。とはいうものの、使いまわす番号も出てくる。ある日本の通販のホームページで会員登録したところ、ご丁寧に登録確認メールに、名前から住所、パスワードまで書いて送ってきてびっくりした。こういうところがあると、芋づる式にパスワードがばれる可能性があるので、本当に困る。
そこでセキュリティレベルの統一規格を決めて、そこで認証試験を通ったものにロゴをあげてほしいと思う。そのレベル毎に扱えるIDを決めればID情報の漏洩による影響も最小にできるし、また提供する側も扱うサービス内容に応じてレベルを選べることになる。
今でも私達は扱うサービスによってレベルを自分の中で決めてパスワードを使い分けているはずだ。つまり、レベルの低いサービスにはパスワードAを、セキュリティレベルの高いサービスにはパスワードBを使っているのではないだろうか? レベル毎に扱えるIDを決めるというのは、それと同じことだ。
いろいろなホームページに会員登録があるが、そのページが安全かどうかはそのレベルのロゴで判断できれば、どのパスワードを使えばいいか決められる。
さらに、同じ会社の同じサービスでも、セキュリティレベルによって会費に差をつければいい。これは銀行が生体認証カードかICカードかによって値段を変えているのと同じことだ。安全をお金で買うのだ。
セキュリティ上シンクライアントが進み、サーバー側ではハイレベルなセキュリティが必要とされる。企業はともかく、個人データをサーバーに置けるかというのは、まだ難しいところだと思う。やはり自分の手元のPCの方が安全な気がしてしまう。でもよく考えてみると、個人のお金は金の延べ棒にして家の金庫に入れるより、銀行に預ける方が安全だと思えるようになっている。データは財産ではないかもしれないが、他人に見られるのは危険なので、データもサーバーに置いたほうが安全だと思うようになるのだろう。
そのときもやはり、サーバー側はいくつかセキュリティレベルを提供し、ユーザーは自分の置くデータの重要性にあわせていくら払うかを決める。これは、保険に似ている。例えば、火災保険の金額を決めるときには家の価値に応じて保険の金額を決めるはずだ。
このように規格化された多様なセキュリティレベルをロゴで示してくれると、安心して使えると思う。
6/04/2007
エコドライブ
TVのCMで車の運転の仕方で燃費が大きく変わってくると言っているのを聞いてちょっと考えてみた。
車の燃費の良し悪しの評価基準は明確だけれども、自分の運転の仕方が燃費を抑えるのに適切な運転をしているかどうかということについては、評価方法が確立していない。もっとこれが客観的にデータとして見れる形で表現できたとすれば、燃費の低下に効果があると思う。
技術のトレンドとして自動車のIT化が今後大きく進むと言われている。IT化されればこれまで専門の整備士の人しか理解できなかった車の中の状態が、データで数値化されさらに可視化できることで素人でもわかりやすくできる。
例えば、ある日ドライブに出かけたとしよう。家に帰って寛ぎながら、今日の運転のデータを確認して、本日の走行距離、ガソリンの消費量、排気ガスの排出量、等を確認できるだろう。さらには最近のWebやSNSのような考え方に広げていけば、同じ車種を使っている人たちと自分がどれくらいの燃費の消費の仕方が違うかを視覚的に分析し、エコドライブ度を分析したりすることができるかもしれない。単純な燃費の低下への効果だけでなくて、エコドライブへの関心を高めることが期待できる。
車の燃費の良し悪しの評価基準は明確だけれども、自分の運転の仕方が燃費を抑えるのに適切な運転をしているかどうかということについては、評価方法が確立していない。もっとこれが客観的にデータとして見れる形で表現できたとすれば、燃費の低下に効果があると思う。
技術のトレンドとして自動車のIT化が今後大きく進むと言われている。IT化されればこれまで専門の整備士の人しか理解できなかった車の中の状態が、データで数値化されさらに可視化できることで素人でもわかりやすくできる。
例えば、ある日ドライブに出かけたとしよう。家に帰って寛ぎながら、今日の運転のデータを確認して、本日の走行距離、ガソリンの消費量、排気ガスの排出量、等を確認できるだろう。さらには最近のWebやSNSのような考え方に広げていけば、同じ車種を使っている人たちと自分がどれくらいの燃費の消費の仕方が違うかを視覚的に分析し、エコドライブ度を分析したりすることができるかもしれない。単純な燃費の低下への効果だけでなくて、エコドライブへの関心を高めることが期待できる。
6/02/2007
Self and Others
写真家牛腸茂雄の「SELF AND OTHERS」という作品に魅かれる。
最初に見たのが四谷三丁目のMole、最近では国立近代美術館、三鷹美術ギャラリーで同じ作品の展示を何度も見てきたが、この作品ではタイトルの「SELF AND OTHER」が示すように、「写真を撮る」ということが「自己」と「他者」の関係を写し出すことだということを教えてくれた。カメラを構えて街や人を撮ることで言えば、撮影者である自分が「自己」であり、被写体となる街や人は「他者」であり、撮影は「他者」への「自己」の視点を表現することであり、展示はその「自己」の視点の表現を「他者」から注目されることである。また、セルフポートレートに至っては「自己」が「自己」への視点を表現することと言えるだろう。
こんなことを考えていると、結局のところ社会というものは、ディジタルが0と1のバイナリで表現されるように、「自己(Self)」と「他者(Others)」の2つの要素で表現できるのではないかと思う。そして言ってみれば"Self"と"Others"の2つの要素の間で相互作用を与えるものが"Communication"である。
インターネットのWebを使って日々行っている検索は、「自己」が知りたい情報を「他者」の既に知っている情報の中に見つけようとすることである。もしいつ何を検索したかという情報が公開されたら、自分は何に興味をもっている人間なのか、どれだけインターネットに依存しているか、つまり「自己」をデータで持って示してくれることになるだろう。またBlogは「自己」の日常の感心ごとを「他者」に示すことができる。振り返って読んでみると、「自己」というものに気づくことも多い。
このような形で、「自己(Self)」と「他者(Others)」の間での相互作用が世界中でものすごい数行われていて、その中で広告収入でお金を設けたり、新たなテクノロジが次々と開発されたり、ものすごいスピードで進んでいる。これがネット社会の現状だと思う。
これから先に何が生まれるんだろうか。
最初に見たのが四谷三丁目のMole、最近では国立近代美術館、三鷹美術ギャラリーで同じ作品の展示を何度も見てきたが、この作品ではタイトルの「SELF AND OTHER」が示すように、「写真を撮る」ということが「自己」と「他者」の関係を写し出すことだということを教えてくれた。カメラを構えて街や人を撮ることで言えば、撮影者である自分が「自己」であり、被写体となる街や人は「他者」であり、撮影は「他者」への「自己」の視点を表現することであり、展示はその「自己」の視点の表現を「他者」から注目されることである。また、セルフポートレートに至っては「自己」が「自己」への視点を表現することと言えるだろう。
こんなことを考えていると、結局のところ社会というものは、ディジタルが0と1のバイナリで表現されるように、「自己(Self)」と「他者(Others)」の2つの要素で表現できるのではないかと思う。そして言ってみれば"Self"と"Others"の2つの要素の間で相互作用を与えるものが"Communication"である。
インターネットのWebを使って日々行っている検索は、「自己」が知りたい情報を「他者」の既に知っている情報の中に見つけようとすることである。もしいつ何を検索したかという情報が公開されたら、自分は何に興味をもっている人間なのか、どれだけインターネットに依存しているか、つまり「自己」をデータで持って示してくれることになるだろう。またBlogは「自己」の日常の感心ごとを「他者」に示すことができる。振り返って読んでみると、「自己」というものに気づくことも多い。
このような形で、「自己(Self)」と「他者(Others)」の間での相互作用が世界中でものすごい数行われていて、その中で広告収入でお金を設けたり、新たなテクノロジが次々と開発されたり、ものすごいスピードで進んでいる。これがネット社会の現状だと思う。
これから先に何が生まれるんだろうか。
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