9/26/2007

要らないもの

今日テレビを処分した。そして生活の中で要らないものについて考えてみた。

生活の中にあってあたりまえだとおもっていたものが、今のネット社会において不要になってきているものが出てきていると思う。

最初は新聞だった。だいぶ前にやめた。家がブロードバンドの環境になって、いつでも新聞の記事を何の苦もなくネットで読める生活になって、どうして夜ネットで読んだ記事が翌朝紙で受け取らないといけないのか疑問になった。紙ごみとなるだけである。環境にも良くない。そして購読料も高い。

次は今日のTVだ。TVはあった方がいいと思っている。特にNHKは非常に質の高い番組を制作し放送していて、教養を高めるためには非常にいいものだ。けれども、生活の中においてあると、無意味にダラダラと見てしまう。ここ数年どのチャンネルをつけても似たような芸人が、とりとめのない話をしているだけで何か満たされないものを満たしてくれた気分にさせてくれる。TVだけならばまだ良かったのかもしれない。ネット社会になってネットでの情報を見ている時間も増えた。両者を合わせたら、かなりの時間になるだろう。これらの時間との引き換えに、勉強をする時間、生産的な活動をする時間を失っているように感じた。だから、ネットを取ってTVを捨てることにした。(でもいい番組はDVDレコーダで録画して見る。)

その次は何がくるだろうか?ネットかもしれない。ネット自体が実は大事な時間を無駄にしてしまっていると感じる時代がくるかもしれない。ネットが不要というわけではなくて、居住空間におきたくない、必要ならばネットカフェで見ればいい、という感覚。

居住空間における自分の時間を無駄にしてしまうものは、要らないものなんだろう。

今日は時間が過ぎるのがいつもと違ってゆったりとしている。

8/29/2007

ハイスピードカメラ

最近、テレビ番組でハイスピードカメラで撮影された映像を見る機会が増えた。まだまだ値段は高いと思うが、昔よりも利用しやすくなったのだろうか。

見ていて思うのは、驚きが多いということ。今まで自分の目で見てきたものは、真実の動きのほんの一部を切り取ったものだということに気づかされる。そしていろいろなインスピレーションが沸いてくる。

よく言われるように、装置の衝撃耐性を確認するために利用されているらしい。実際に何かにぶつかったときにどのように破壊されているかを詳細に確認できれば、それにあった衝撃の吸収方法とかを考えられる。

これ以外にどのように利用できるだろうか?何か動きを忠実に再現しないといけないものに適用できないだろうか?例えば、アニメーションでは、これくらいの高精細の映像レベルで動きを分析し、それに近づけるように再現を行うと、今まで以上にリアル感をもたらすことができるかもしれない。さらにはスポーツ科学についても、この精度でフォームを分析し、修正を加えていけば、人間の感覚だけでは見つけ切れなかった問題点を見つけ改善することで、よりよい結果を出すことができるかもしれない。

ハイスピードカメラの価格が下がり、一般にも普及できるようになると、さらにいろいろな映像がとらえられて映像表現にハイビジョンの次を行く価値観をもたらすと思う。

参考にYouTubeで検索した映像をつけておく。

8/28/2007

安全を売ろう

以前「セキュリティレベルによる認証ロゴ」のコメントで書いたように、「安全を売る」というセキュリティマーケティングの需要が高まっていると思う。セキュリティと一口に言ってもいろいろある。

最も見かけることが多いのが、情報セキュリティだろう。インターネットの普及により、企業情報、個人情報の漏洩による問題が多発しているからだ。一方、私が学生の頃はセキュリティと聞くと、セコムや綜合警備保障といったオフィスビルや家のセキュリティを連想した。これらは共に、情報や人の身体・命・資産を盗人やそれを悪用する人達から守ろうというものである。ここでいう情報とは、人によって作りだされたり加工されたものであり、人間以外にとっては価値のないものであることに気づく。

また、人間の健康を守るものには、食品が挙げられる。
例えば、シリコンバレーに引っ越してきてから、オーガニックの食品の種類が何と多いことかと思う。Whole foodsに夕方行くとそれなりに混んでいるし、皆さん大量に買いこんでいる。他にも、遺伝子組み換え原料不使用の食品などもそれに値するだろう。私達は、少し高めのそれらの食品を、安全のために購入する。
健康を守るものは、これからますます増えるだろう。

また、守られるべき子供や老人、あるいはペットを遠隔監視するためのシステムもホームセキュリティに入る。
ただ、人の心の安全・安心を守るのは難しい。例えば、ブログへ書き込まれる誹謗中傷をやめさせるのは簡単ではない。心の安全・安心を守る方法を考えられたら売れるかもしれない。

人間には防衛本能がある以上、人間の安全を売る商品は尽きることがないだろう。

Skypeの障害について思うこと

Skypeの障害について、Skypeのblogに詳細な情報が記載されている。

この中ではマイクロソフトのアップデートは、障害発生の根本的な要因ではないこと、またマイクロソフトが今回の障害解析にあたり多大なサポートをしたこと等が書かれており、先にマイクロソフトのアップデートが原因とする情報をかき消すのに躍起になっている様子が伺える。でも、この議論はあまり興味がわかない。それよりもこうした障害の情報の中から、うかがえるSkypeの裏側のところに興味が出てくる。

今回の原因については、「多数の再起動に加え、当日のトラフィック量、さらに今まで知られていなかったSkypeで使われているP2Pネットワークリソース分配アルゴリズムのバグが原因で、自己回復機能が間に合いませんでした。」とされている。また、対応策については、「バグは修復されました。今回のような状況に対して対応できるよう、P2Pネットワークのパラメータを調整しました。 負荷の高い状況での再起動時にも正常に作動するようにアルゴリズムを修正し、次いでP2Pコアの安定化に全力を注ぎました。」とされている。

全体の書きっぷりを読んでみると、「アルゴリズムのバグ」と言っているが想定していた仕様を実装時に間違えてしまっていたソフトウェアのバグというよりも、想定以上の負荷がネットワークにかかったため、輻輳制御のパラメータの見直すことで、負荷耐性を高めた、ということのように読める。

P2Pネットワークにはさまざまなモデルがあるようだが、基本的には自律分散的な動作で、集中的な管理がされていないイメージが強い。しかし、今回のSkypeの件では、Skype側でスーパーノードの数を意図的に増やしたり、ユーザのソフトをアップデートさせることなくアルゴリズムの修正が加えられるようになっていたりと、想像していたよりもSkype側のオペレータの意図で管理・制御が可能な、Managedなネットワークであるような印象を受けた。今回の障害の対応は、原因特定までに時間がかかっているなど必ずしも良いものではないが、こうした障害で得られたノウハウを受けてさらに成長していくことで、本格的な通信インフラに化けるかもしれない。

8/16/2007

家庭用PCの消える日(2) - papter battery

ePaper が紙と置き換わるためには、紙に近い品質が求められる。
見える角度や柔軟性だけではない。例えば、配線がないこと、長時間持つこと、多少踏んでも壊れないこと、折りたたんで持ち運べること、多少防水機能があること、動作および保存温度範囲が十分であること、値段が紙と同レベルであること、である。最初の配線なしで長時間というのは、将来 paper battery が解決してくれるかもしれない。

Rensselaer Polytechnic Institute が発表した paper battery は、電極としてカーボンナノチューブを、電解液として液体塩を使い、セパレーターとしてセルロースの紙を使っている。そのデバイスは、片面は挿入されたカーボンナノチューブのために黒く、もう片面はセルロースがでているので白い。黒い側を外にして折り曲げると高性能のコンデンサーに、白い面をリチウムでコーティングすればバッテリーになるという。まだまだこれからバッテリーとしての機能のテストをする必要はあるだろうが、薄くて軽いというのは、ePaper にとって大きく役立つだろう。

以前「ナノテクノロジーを探せ」で書いたように、まだカーボンナノチューブの製造が高価なため量産はまだ先だろうが、応用範囲が広いのは確かだ。

ところで、家の中の紙の量が大分減るのは大変喜ばしいことだが、自分がどんな本や雑誌を持っているのかがわからなくなってしまうだろう。まるで本棚を見ているようなバーチャルなインデックスがほしくなる。ハードディスクの中をサーチして、バーチャルな本棚を壁の大きなディスプレイ内に写し出しすことを想像すると、壁のディスプレイにタッチパネル機能が必要な気がする。

家庭用PCの消える日(1) - ePaper

10年後、家に帰ってご飯を食べた後、私は何をしているだろうか?
ソファーの上でくごろごろしながら、壁の大きなディスプレイに南の島の映像を流し、ePaper を読んでいるんじゃないかと思う。

家でのPCの使い道のほとんどが、インターネットを見るかメールを読むか書くか、だ。PCに向かっている間の時間配分はこんなものだと思う。
 1)見ている or 読んでいる 93%
 2)文章や画像を入力する 2%
 4)考え事をしている 5%
1)では、サーチのためにキーワードを入力したり、マウスを使ったりはするが、2)のように書いた文章を読み返したり修正したりはしないので、音声入力でも十分だろう。
つまり、1)のためにPCほどの機能とパワーは不要なのである。A4サイズの ePaper と、音声認識機能とスピーカーかヘッドフォンを持った小さなヘッドセット、それとインターネットにつなぐためのホームゲートウェイがあればいい。壁のディスプレイもそれらの装置から操作可能だ。
2)で使うためのキーボードとマウス、カメラは、必要なときのみ使えればいいので、机の上に置いておいてほしい。ePaper を立てるだめのスタンドもあるといい。

ePaper は、新聞、雑誌、本といったペーパーメディアの置き換え市場から立ち上がり、デジカメで撮った映像を見るのにも使われるだろうが、インターネットブラウザとしてのPCの置き換え市場が本命だと思う。

家庭用PCなんていらないのだ。

7/26/2007

社員の生産性を高める?

ちょっと前になるが、下は San Jose Mercury News に出ていた記事。どーんと真ん中にグーグルの広告かと思いきや、グーグルの記事だった。
Where food is free, IQs are high

グーグルの無料カフェテリアの記事は今までに何度も見たことがあるが、IQ が高いと言われると気になる。

記事の内容は、カフェテリアが無料だとたくさん食べるから頭がよくなるということではなく、社員の生産性を高めるためにグーグルはこれだけ会社の施設を充実させているということをアピールするものだった。その一例が無料のカフェテリアなのだ。どれだけつぎ込んでいるかは公開しないらしい。

下は中の見開き一面の記事「Work hard, eat hard」。グーグル社員の特典が書いてあった。
  Free groumet food
  Free haircuts
  Free child care
  Subsidized massages
  Pets at work
  Free personal training
  Visits from presidential candidates and other luminaries
マッサージはただではないが、安く行けるならこれが一番魅力的。

驚いたのは、数人でワークスペースを共有しているということ。日本のようだ。

それと、数箇所でマイクロソフトが比較対象にあがっているが、できればアップルを使ってほしかった。

食べ放題のカフェテリアと聞いて以前羨ましかったが、今の自分を考えるとただでなくて良かったと思う。フリーランチでなくても、アメリカに住んでるだけでこれだけ太ってしまって悩んでいるというのに、フリーランチの生活をしている自分を想像するとかなりぞっとする。フリーエステがセットじゃないとだめだ。

日本企業は社員の生産性を高めるために福利厚生を充実させる。バブル期には億ションを買って保養所にしたりして、自社の福利厚生をアピールした昔と違い、近年はワークライフバランスを大切にするため健康・医療、育児・介護等のライフサポートの充実を目指しているらしい。

つまり、日本でバブル期に企業がお金をつぎ込んでいた福利厚生と似たようなことを、今のグーグルがやっているのだと感じる。ペットの持ち込み等カルチャーの違いはあるが、有名人訪問などに関しては、日本もバブル期はイベントに芸能人を呼んでいた気がする。

おもしろいことに、日本企業が負担した従業員一人当たりの福利厚生費は、バブル絶頂期1990年で月平均7万4482円、2005年度で月平均10万3722円で過去最高であり、増え続けているらしい。じゃあ、社員の生産性はあがっているのか?

過度の福利厚生は、客寄せパンダと会社の宣伝にしかならないのでは?

その分のお金を社員個人の給料に回したら、彼らはグーグルに入らないのだろうか? 入っても生産性が低いのだろうか?

本当に生産性を高めるものは何なのかを考えてしまう記事だった。

7/25/2007

10年後の技術はどこから?

10年後の技術は、今どこで開発されているのか?
エレクトロニクス業界のR&D への投資ランキングを見てみた。

上位を見ると、31.0% Cadence、30.5% Broadcom、28.3% Agere Systemsが上位三社だ。上位には、無線、アナログ、FPGA、ソフト系の会社が目につく。売上高 $10億以上の企業に絞ると、Nortel Networks 17.0%、Intel 16.8%、Infineon Technologies 15.8%、Ericson 15.7%、Sun Microsystems 15.7%、Texas Instruments 15.4%が15%を超える。

USの企業ばかりが並ぶ中、日本企業はどこに行ったのか? 
見落としていなければ、日本企業では 8.8% オムロンがトップで、8.7% ローム、8.3% パイオニア が続く。日本も売上高 $10億以上に絞ると、8.0% デンソー、 7.4% キャノン、7.1% ソニー、6.9% NEC、6.8% 富士フィルム、6.3% 松下 となっている。世界のR&Dへの投資率ランキングでは、オムロンで66位、デンソーで74位、松下にいたっては104位である。オムロン、デンソーと聞くと、医療機器、車載製品の分野の成長のおかげかなと思ってしまう。

売上高に対する R&D 投資率で見ると、日本企業は世界ランクはかなり低い。なぜか?

理由の一つとして、日本の企業が巨大なことももちろんある。M&Aを繰り返すことで特定の分野に絞りこんできたUSの企業と違って、さまざまな分野を抱え込んでいる日本企業は売上高が大きく、投資率が低くてもそれなりの額にはなる。
だが、一番の理由は、投資を回収できるストーリーが今のところないので投資率を上げられないのだろう。
他にも、USでは国で具体的にサポートしているように、意識的に取り組んでいる。 American Innovation Proclamation にあるように、R&D が税額控除の対象となるよう、国家予算を二倍にしている。ただし、その予算は、R&D の税額控除だけでなく、理系の学生を増やすことに使っている。実際、2005年では、USの大学では、理系のマスターの43%、理系のドクターの61%が外国籍の学生だったらしい。ほとんどがインド人、中国人だろう。地理的には日本の方が近いが、日本では考えられない数字だ。

ここで何よりも気になるのは、US企業はすでに自分達の方向を決めたから投資に踏み込んでいるのに対し、日本企業はまだどうすべきか悩んでいるのではないかということだ。当たり前のことだが、今投資せずに10年後に革新的な技術をもつことはありえない。また、悩んでいる間に人々のモチベーションが下がるし、いったん下がったモチベーションを再び回復させるのは簡単ではない。一旦、細く長くゆっくり進んでもいいんだと思ってしまうと、再び以前のように走ることは難しくなるのだ。

今、日本企業で働いている人たちは、どう感じているのだろうか?

6/14/2007

量子暗号

たいていのネットワーク技術は理解できる自信があるのだが、「量子暗号」といキーワードに関しては未だに何度聞いてもピンと来ない。

Wikipediaの「量子暗号」によると「通常は量子状態の特性によって、通信路上の盗聴者を検出できることを利用した新しい鍵配送システムである、量子鍵配送のことを指す。」と書かれている。

大学時代に学んだ通信工学の世界は、情報理論やデジタル信号処理に基づくもので、こうしたものを電気や光の媒体で伝送することは理解できる。しかし、量子状態の特性により・・と言われた瞬間に、ああ、ちゃんと物理系の科目も勉強しておくべきだった、と思ってしまう。。さらにそれが暗号として利用できるというところはさらに分からない。。

暗号といってもいろいろとあるが、量子暗号が言っているのは、簡単に言えば、通信路上で第三者が盗聴をした場合には情報が無効になることで、これで盗聴が防げるのと同時に受信者側では盗聴が起きたことが分かるらしい。

今は通信技術の最先端の研究テーマなのかもしれないが、10年、20年もすると当たり前の技術になっているに違いない。電気から光の通信へ技術が広がってきたように。


そういえば、5年くらい前に確かアメリカの会社で量子暗号の装置を実用化するというベンチャーがいて、ずいぶんと先走った会社だと思った記憶があるんだけど、あのベンチャー企業はどうなってしまったんだろうか。確かにITバブルの時代だったということもあるかもしれないが、そうした先走った会社にでも投資しようとするベンチャーキャピタルやエンジェルがいるアメリカというのは、日本の技術開発への投資の考え方のスケールをはるかに越えていると思う。

6/07/2007

セキュリティレベルによる認証ロゴ

セキュリティに関して一段とうるさくなってきているが、何が本当に安全なのかがわからなくて困る。

こちらに来て初めて作ったクレジットカードは、作って4ヶ月後にオンライン詐欺にあった。人に話したら、何人かに自分も前に詐欺にあったと言われたので、こちらは多いのかもしれない。

どうしてわかったかというと、オンラインでクレジットカードの明細を見ようと思ったら突然カードのアカウントが消えていた。カード会社に電話をしたところ、「昨日オンラインで使用されたものが詐欺だと思われるのでカードを使用停止にした。その怪しい引き落としのPCアクセスはロスからで、名前はDaniel(違う名前だったが忘れた)だ。引き落とし先の連絡先と引き落とし番号を教えるからそこに確認してほしい。カードは新しいのを送る。」ということだった。前日にランチで使ったばかりだったので、この電話が信じられず前日に使った先を確認したらずばり当てたので、本当だと思えた。

その引き落とし先は、ラグジャリーな旅とかラグジャリーなバスルームグッズとかを売っている会社だった。そこで$500くらいのバスルームグッズを買ったらしい。そこの会社に電話して事情を話して番号を確認してもらうと、驚いたことに謝ってきて、私は何も買ってないことを確認できた。そこでカード会社に確認した旨を伝えると、手紙を送るから正式にその詐欺にあったカードのアカウントの停止を承認して送り返してほしいと言われた。

すぐに新しいカードは来て、問題はなかった。じきに手紙も届いた。請求書に関しては、その詐欺の項目も含まれているが、その金額を除いた額だけ支払えばいいということだった。ちなみに、こちらは口座自動引き落としというのが、一般化していない。カードは毎月自分で、支払える分だけ払うことになる。最低金額はあるが、$10とかかなり小額だ。

この件で驚いたのが、カード会社が気づくほどオンライン詐欺が多いのだろうか?
銀行はさぞたいへんに違いないと思い、銀行のオンラインアカウントのセキュリティをいくつか比較してみた。

------------------------ <アメリカ> -------------------------
1.Bank of America :
画像を選びそれに自分で文章を書くことで Site Key を作っておく。ユーザー名を入れると毎回それらが表示され、そこに決めておいたパスワードを入れる。銀行のホームページを模倣してユーザー名とパスワードを入れさせて盗む詐欺を防ぐため、その Site Key を確認して、正しければ本当のページということになる。
2.Union Bank of California : ユーザー名とパスワードのみ
------------------------- <日本> ---------------------------
3.三井住友銀行 :
契約者番号と第二、第三暗証番号が書いてある暗証カードが送られてくる。しかも固定暗証番号ではない。口座番号、普通の暗証番号の他に、これらを入れなければならない。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
4.シティバンク : 郵便で送られてきた暗証番号と自分で決めた暗証番号が必要。暗証番号入力時にバーチャルパッドを使用。
-------------------------------------------------------------
狙われやすいアメリカよりも日本の方がしっかりしているが、暗証番号が増えることは好ましくない。
大量の暗証番号に辟易してはいるものの、やはり心配なのでついいろんな番号を作ってしまう。とはいうものの、使いまわす番号も出てくる。ある日本の通販のホームページで会員登録したところ、ご丁寧に登録確認メールに、名前から住所、パスワードまで書いて送ってきてびっくりした。こういうところがあると、芋づる式にパスワードがばれる可能性があるので、本当に困る。

そこでセキュリティレベルの統一規格を決めて、そこで認証試験を通ったものにロゴをあげてほしいと思う。そのレベル毎に扱えるIDを決めればID情報の漏洩による影響も最小にできるし、また提供する側も扱うサービス内容に応じてレベルを選べることになる。

今でも私達は扱うサービスによってレベルを自分の中で決めてパスワードを使い分けているはずだ。つまり、レベルの低いサービスにはパスワードAを、セキュリティレベルの高いサービスにはパスワードBを使っているのではないだろうか? レベル毎に扱えるIDを決めるというのは、それと同じことだ。
いろいろなホームページに会員登録があるが、そのページが安全かどうかはそのレベルのロゴで判断できれば、どのパスワードを使えばいいか決められる。
さらに、同じ会社の同じサービスでも、セキュリティレベルによって会費に差をつければいい。これは銀行が生体認証カードかICカードかによって値段を変えているのと同じことだ。安全をお金で買うのだ。

セキュリティ上シンクライアントが進み、サーバー側ではハイレベルなセキュリティが必要とされる。企業はともかく、個人データをサーバーに置けるかというのは、まだ難しいところだと思う。やはり自分の手元のPCの方が安全な気がしてしまう。でもよく考えてみると、個人のお金は金の延べ棒にして家の金庫に入れるより、銀行に預ける方が安全だと思えるようになっている。データは財産ではないかもしれないが、他人に見られるのは危険なので、データもサーバーに置いたほうが安全だと思うようになるのだろう。
そのときもやはり、サーバー側はいくつかセキュリティレベルを提供し、ユーザーは自分の置くデータの重要性にあわせていくら払うかを決める。これは、保険に似ている。例えば、火災保険の金額を決めるときには家の価値に応じて保険の金額を決めるはずだ。

このように規格化された多様なセキュリティレベルをロゴで示してくれると、安心して使えると思う。

6/04/2007

エコドライブ

TVのCMで車の運転の仕方で燃費が大きく変わってくると言っているのを聞いてちょっと考えてみた。

車の燃費の良し悪しの評価基準は明確だけれども、自分の運転の仕方が燃費を抑えるのに適切な運転をしているかどうかということについては、評価方法が確立していない。もっとこれが客観的にデータとして見れる形で表現できたとすれば、燃費の低下に効果があると思う。

技術のトレンドとして自動車のIT化が今後大きく進むと言われている。IT化されればこれまで専門の整備士の人しか理解できなかった車の中の状態が、データで数値化されさらに可視化できることで素人でもわかりやすくできる。

例えば、ある日ドライブに出かけたとしよう。家に帰って寛ぎながら、今日の運転のデータを確認して、本日の走行距離、ガソリンの消費量、排気ガスの排出量、等を確認できるだろう。さらには最近のWebやSNSのような考え方に広げていけば、同じ車種を使っている人たちと自分がどれくらいの燃費の消費の仕方が違うかを視覚的に分析し、エコドライブ度を分析したりすることができるかもしれない。単純な燃費の低下への効果だけでなくて、エコドライブへの関心を高めることが期待できる。

6/02/2007

Self and Others

写真家牛腸茂雄の「SELF AND OTHERS」という作品に魅かれる。

最初に見たのが四谷三丁目のMole、最近では国立近代美術館、三鷹美術ギャラリーで同じ作品の展示を何度も見てきたが、この作品ではタイトルの「SELF AND OTHER」が示すように、「写真を撮る」ということが「自己」と「他者」の関係を写し出すことだということを教えてくれた。カメラを構えて街や人を撮ることで言えば、撮影者である自分が「自己」であり、被写体となる街や人は「他者」であり、撮影は「他者」への「自己」の視点を表現することであり、展示はその「自己」の視点の表現を「他者」から注目されることである。また、セルフポートレートに至っては「自己」が「自己」への視点を表現することと言えるだろう。

こんなことを考えていると、結局のところ社会というものは、ディジタルが0と1のバイナリで表現されるように、「自己(Self)」と「他者(Others)」の2つの要素で表現できるのではないかと思う。そして言ってみれば"Self"と"Others"の2つの要素の間で相互作用を与えるものが"Communication"である。

インターネットのWebを使って日々行っている検索は、「自己」が知りたい情報を「他者」の既に知っている情報の中に見つけようとすることである。もしいつ何を検索したかという情報が公開されたら、自分は何に興味をもっている人間なのか、どれだけインターネットに依存しているか、つまり「自己」をデータで持って示してくれることになるだろう。またBlogは「自己」の日常の感心ごとを「他者」に示すことができる。振り返って読んでみると、「自己」というものに気づくことも多い。

このような形で、「自己(Self)」と「他者(Others)」の間での相互作用が世界中でものすごい数行われていて、その中で広告収入でお金を設けたり、新たなテクノロジが次々と開発されたり、ものすごいスピードで進んでいる。これがネット社会の現状だと思う。

これから先に何が生まれるんだろうか。

5/28/2007

SoC + Linux = Ubiquitus Computing

SoCという言葉をここ数年よく耳にするようになった。

SoCとはSystem on a Chipの略。これまで複数のチップを組み合わせて実現していたシステムを集積して1チップで実現してしまうという考え方。ハードウェアの業界では技術の進歩を考えると当たり前のことであるらしい。しかし、ネットワーク屋から見ると新たな時代を感じる。

SoCの実装形態や製品はさまざまなものがあるらしいが、注目すべきところはMIPSやARM(Xscale)等の汎用プロセッサと通信用プロセッサを一体化させているところだろう。MIPSやARMはIP(Intellectual Property)という形でライセンスで購入すれば、簡単にSoCの上に載せられる。また、同様に暗号化演算用の機能が必要であればそれらをIPという形で用意することも可能だ。つまり、マーケットのニーズが求める機能をまとめて簡単に1チップ化できてしまう。必ずしも全ての技術を持ち合わせる必要もないため、ベンチャー企業でも簡単に高機能なプロセッサを製品化できてしまう。例えば、前に述べたFONやMerakiは、無線LANチップで有名なAtherosの無線LAN機能とMIPSコアを1チップ化したSoC製品を使っている。

SoCのメリットはなんだろうか?1チップ化することで、小型化、経済化、低消費電力化をすることができることだろう。これは言い替えれば小型なデバイスがどんどん賢くなっていくことを意味している。さらに、小型デバイスでありながら、MIPSやARMの汎用プロセッサを当歳しているため、マルチプラットホーム化されたLinuxを簡単に動作させることが可能になってきている。これにより、多くのオープンソースのプログラムをポーティングすることが簡単になり、開発費を抑えた形で多くの機能を実現できる。

ユビキタスという言葉が使われるようになって久しいが、SoCとLinuxを組み合わせたものがユビキタス・コンピューティングの本質ではないか、と思う。

オプトエレクトロニクス-電気から光へ

光通信の分野において、日本は先進国である。

日本では光フレッツや USEN があるが、アメリカでは光はまだ普及していない。
シリコンバレーに来て住んだアパートではケーブルがなかったので AT&T Yahoo! High Speed Internet という ADSL を使っているが、とても遅い。4タイプあるが、大差ない。

DSL Type   Upstream   Downstream   Per month
    Basic         128Kbps       768Kbps        $14.99
    Express     384Kbps       1.5Mbps        $19.99
    Pro             512Kbps       3.0Mbps        $24.99
    Elite           768Kbps       6.0Mbps        $34.99


シリコンバレーといってもこれだけ広く密度の低いエリアのインフラを整備するのは難しいだろう。

日本の国土の狭さはインフラの整備において、有利に働く。逆に光エネルギーを集めようと思ったら、不利になるだろうが。世界における日本という国のあり方を考えていく上で、国土が狭い、国民が全て同じ言葉を使うこと等は長所にも短所にもなりうる重要な点だろう。

通信の高速化に伴って伝播周波数が上昇し、とうとう赤外線という光の領域にまで届いたのが光通信だ。では、可視光線を無線で使用する時代になったら、夜でも明るくなってしまうのだろうか?それよりも、紫外線を無線で使用するようになったら、シミだらけになってしまうのろうか?
低出力の屋内利用限定つきで許可なしで使用可なんてことになると、大変だ。公共の建物ではいちいち確かめていられない。

光通信が光変換技術を牽引していくように、光通信以外の分野でもオプトエレクトロニクスの需要は高まっている。2006年のオプトエレクトロニクスの市場は、$16.3Bであったが、OSD(optoelectronic, sensor/actuator, and discrete)で見ると $38.2Bであり、2006年のAnalog $36.9B、DRAM $33.8B、MPU $33.2B、Flash Memory $20.1B を上回る。今後が期待できる。

大企業でやるなら医療、車載製品といった大規模市場を狙うだろうが、自分で始めるならそういった分野に限らず、興味のある分野でinnovativeな応用を見つけ出したいものだ。

5/25/2007

太陽電池をどこに付ける?

注目を集めているCleanTechといえば太陽電池。

子供の頃「緑色植物は、光+二酸化炭素+水 で光合成をします」と習ったけど、「人間も、光+シリコン で光合成をするのか」と感心してしまう。もちろん、道具を使って間接的にエネルギーを取り出しているわけだけど、光と元素からエネルギーを取り出していることには違いない。

懸念されるシリコンの不足は、電気への変換効率を上げるとか、電力を抑えた安価なシリコン精製方法を開発するとか、代替原料が使われるとかして解決されるのだろう。

こちらでも太陽電池は導入期でなく、すでに成長期である。
企業でいえば Google や Wal-Mart が太陽電池を導入するといったことからも感心の高さがわかるが、個人の住宅ではどうなのか?

実際に太陽電池を使っている住宅での年間電気使用量が $15 だったと聞いたが、やはり気になるのは導入コストだ。
カリフォルニア州の太陽電池 rebate プログラムは終わってしまったみたいだが、Federal Taxではコストの30%(max $2000)をtax creditとして返してくれるのと、各会社が rebate プログラムを用意しているようだ。埃等が多いところでは掃除をしなければならないらしいが、後は特にメンテナンスも必要ないらしい。3.6kWの例を見ると、
Contract Price - Rebate - Fed Tax Credit = $31,866 - $8,573 - $2,000 = $21,293
12.1年でやっともとがとれるらしい。システムの寿命を30年として $90,000 も節約できると見積もっている。見たところ、パネル20枚くらいのシステムのようなのでけっこう大きそうではある。

実は、エネルギーに対する税金のcreditになるのは太陽電池だけではない。ハイブリッドカーも対象になる。例えば、今プリウスの新車を買うと$3,150 の税金が戻ってくる。日本よりも環境に対して 税金の credit を与えている。余談だが、credit という単語はいろいろなところでけっこう使われる。

世界で見ると、やはりドイツが Renewable Energies に対し、積極的に自分達の技術を売り込んでいるようだ。上記のハイブリッド車の税金 credit 対象内にドイツ車がないが、ドイツと聞くとやはり車が浮かぶし、二つを切り離して考えることはできないだろう。ソーラーカーにもがんばって光合成してもらいたいものだ。

この間、Solar Backpackを見かけた。ipodの充電をしながら歩けるらしい。このバックパックの見てくれはともかく、外を歩くときには光で充電をするというのは、実は本当に将来像なのではないだろうか?

今は固定された建物に太陽電池のパネルをつけているが、車や人間といった動くものにも付ければ、車やポータブルの電力は自給自足になるのでは?

5/23/2007

ナノテクノロジーを探せ

今は、マイクロプロセッサー、マイクロデバイス、マイクロアーキテクチャ、と「マイクロ」という言葉に馴染んでいる。ところがよく考えると、半導体のプロセスは、0.18umあたりまでは「マイクロ」を使っていたが、その次辺りから0.13umでなく130nmと「ナノ」を使うようになった。どんどん微細化が進み、単位が変わったのだ。

ムーアの法則の維持がここ数年難しくなってきているが、別の材料を使って、別のアプリケーションをターゲットにした市場ができれば、維持できてしまうのだろう。そのときには半導体テクノロジーロードマップは、別の名前のロードマップとなって、新たな技術を牽引しているはずだ。

このように、技術の進歩は微細化の方向であることを考えれば、やはり次は「ナノテクノロジー」が主流になるだろう。次に来るのはピコテクノロジーだが、そこまで先だとここでのスコープには入らない。

ナノテクのカーボンと聞いてもぴんと来ないので Clean Technologies International で実際に触らせてもらった。見た目は鉛筆の芯の削りカスみたいだったが、触ったらあまりに軽くふわっとしていて驚いた。思いっきり手をつっこんだら真っ黒になったが、石鹸でないと落ちなかった。

そこのは直径60nmの粒子が鎖状につながった carbon nanosphere chain を使っていて、表面積はcylinderとsphereの間。確か7年ナノテクを研究してして9ヶ月前にとうとう教授がこの carbon nanosphere chain を開発したとか。このカーボンは導電性や熱伝導性に優れ、かつ半導体にもなる特徴を持つ。問題はまだたいへん高価で1グラム500ドルらしいが、量産できれば安くなると力説していた。

関心は、どういうアプリケーションがあるのか、だ。教えてもらったところによると、飛行機の機体にすると、亀裂やさびを検出できるらしい。また、薬と一緒に人体に入れて、癌細胞を死滅させることができるとか。両方とも、理由は私にはわからない。

すでに私達の周りでナノテクノロジーが使われているのかもしれない。探してみるとおもしろいだろう。

今半導体のプロセスが45nmでカーボンが60nm。ナノテクノロジーはもう目の前だ。

5/21/2007

言葉の壁


最近UCSC Extensionに通っている。日本の大学のにも行ったことがある。そこでは小学校を使っていたが、ここのUCSC ExtensionのSunnyvaleでは専用の建物があった。

ちょっと本題からそれるが、ちょうど私の行っている時間帯にやっていたクラスは4つだけだった。
   .NET Web Applications Development
   Perl Programming II
   WiFi Mesh Networks
   Digital Design Functional Verification
これらはもう普及し始めているものである。クラスを覗いてみたところ、どのクラスも圧倒的にインド人が多かった。内容的には WiFi Mesh Networks のクラスが一番よさそうだった。


これは、私のとっているクラスで、本を紹介したときのもの。日本語に訳された本が3冊で、後は英語。

私が日本人だからというわけではない。彼らは日本人がいるなんて知らなかったし、実際、これを見せていた人は、日本語の本じゃないと思っていた。カタカナを日本語と違う言語と思っていたらしい。

私はこれを見て、日本人だけが英語を使わないのかとちょっと愕然とした。インド人は英語を使うとして、中国語とかハングルがあってもいいのではないかと。

私はといえば、日本語の本が安く手に入るならば、日本語の本を買うだろう。そう、日本語の本があるから、英語の本を読もうとしない。日本語の本を買う人がいるから、日本語に訳して売る。どちらが鶏でどちらが卵だかわからないけど、すでに言葉の壁を作る仕組みができてしまっているのかもしれない。

いつか自動翻訳機や自動同時通訳機ができて、言葉の壁なんてなくなる日が来るだろう。グーグルあたりが、まず、全てのページを全言語で見れるようにしてくれるかもしれない。

そのとき、本当に、日本人同士で話しているように感じるのだろうか? そして、今は日本人はpoliteだと言っている人たちが、生の日本人の会話を聞いても「日本人はpoliteだ」と言ってくれるだろうか?

カスタマーはどこ?

日本で働いていたときと違って、Sunnyvaleに来てからは、お客が全くといっていいほど見えない。

見えない理由としては、こちらではエンジニアがほとんどで、お客に接するのは一部の上の人間だけという点があげられる。しかも彼らも詳細な情報はエンジニアに流さない。関係は続いているというのを示す程度の情報だけ。それと特に、お客が日本の場合には、以前と違って日本のお客に対する興味がかなり薄れてしまっているのも理由の一つだろう。

その結果、仕様を作成する上でも、エンジニアがいいと思うものが仕様になる。例えば、こういう使い方をすれば使えるから大丈夫、というような、使い方の難しいデバイスができあがることになるのだ。

もちろん会社はカスタマーフォーカスを常にうたってはいるけど、それを具体的に自分の仕事と結び付けられる人があまりいない。

先週Synopsysとのミーティングに参加したときに、びっくりした。Synopsysのエンジニアが「先日日本に行ったときに、お客が100xのcompressionの要求をした。(20-40xで十分で)そんなに必要ない。They are not educated.」と言っていた。客の問題だと片付け、お客の要求の意味を汲み取ろうという意思が感じられない。彼は、ミーティングの中に日本人がいるとは知らなかっただろうから言ったのだろうが、自分達の良いと思うものを作る典型的なここのエンジニアだと感じた。

そのミーティングでもう一つおもしろかったのは、日本からの要求とインドからの要求の違いだ。

バンガロールからそこに来ていたインド人達は、Synopsysの作ったツールの評価をしてきたのだが、彼らの発表内容は、ソフトのアルゴリズムの変更要求等ばかりで、ユーザからの視点ではない。これもよくあることだが、スペシャリストが数年かけてつくったソフトを、スイッチを使っていろいろ試したユーザが、そのソフト自体にいろいろ意見する。彼らが使ってみた結果言う程度の意見など、開発者はすでに議論済みである。

開発をインドに移しているのでインド人がツールのユーザとなっているが、彼らこそ、カスタマーの情報が皆無なのだろう。だから、彼らに意見を求めると、ソフトに関することになってしまうのかもしれない。

meraki

注文していたmeraki miniが本日アメリカから到着した。

meraki miniは、Mountain ViewのMerakiが開発した小型のWireless Mesh Router。Merakiは、MITのドクター達が作ったベンチャーで、GoogleやSequoiaが出資している。

Merakiの概要はMeraki Network Tourのページをみるとわかりやすい。



一見、FONのLa Foneraによく似ているが、Wireless Meshという点が大きく異なる。今回は1台しか購入していないが、本来は何台ものMeraki Miniを配置させて、その間で自動的にネットワークを構成する。これにより、面的に広がりのある無線ネットワークを経済的に構築することが可能となる。Wireless Meshのネットワーキング技術はここ数年盛んに研究が行われていたり、多くの製品が世の中に出ているが、こうした小型のルータで実現したケースは初めてではないだろうか。

また、FONと同様にGoogle Mapでどこにルータが設置されているかを確認するdashboadというWebが用意されている。FONの場合はFONが定めたサービスのモデルに従い、ユーザが設置したLa Foneraを他のFONのユーザが共有するモデルになっているが、merakiはどちらかというと、自分で何台ものmerakiのWireless Mesh Routerを設置して構築したwireless meshを運用・管理するためのWebを提供しているイメージである。

今後いろいろと試しながら、詳細を書いていきたいと思う。

5/19/2007

ハイブリッドカー

トヨタがレクサスの最高級車にハイブリッドカーを追加した。

トヨタ、ハイブリッド「レクサス」発売(日経)
トヨタ、レクサスの旗艦ハイブリッド車「LS600h/LS600hl」発売(日経)

最初は、ハリウッドスター向けか、と思った。

でも、よく読んでみると、
  • ハイブリッドを最高級車に搭載することで、技術力を高めると共にトヨタのブランド力を高めるという戦略
  • 2010年前半で年間100万台を実現するという目標(これは据え置きらしい)
  • プリウス発売以来10年でハイブリッドカー100万台を実現した成果のPR
等、トヨタという2兆円企業が発しているメッセージが理解できた。ハイブリッドというテクノロジで変革をもたらそうとしている。

5/16/2007

Muni Wireless

最近、"Muni Wireless"という言葉を見かけた。気になったので調べてみた。

また何か新しいWireless技術でも出てきたのかと思ったが、Muni は、Municipalということで、つまり地方自治体のWireless Networkのインフラを意味していることがわかった。

Wikipediaによると、特にWi-Fiのインフラに対しては"Mu-Fi (or Municipal Wi-Fi or Mu Wi-Fi)"という表現を使ったり、WiMAXや光ファイバを含めたブロードバンド技術全般を対象とする場合には"Muni Broadband"という言葉もあるらしい。

基本的な考え方としては、地方自治体が主導してWi-Fiのインフラを地方自治体のエリアに展開し、それを各種公共サービスに利用するとともに、市民に対して無料もしくは格安の料金で提供するというモデルになる。

これまでISPが商用サービスとして行ってきたいわゆる"Wi-Fi Hotspot"の場合、その名が示すように街中のカフェ、出張先の空港・ホテルなどで移動先からのネット利用が必要な人が集まるところに、ピンポイントで集中的にWi-Fiサービスを提供し利用料を徴収するモデルとは大きく異なるといえる。

技術的には、Muni Wirelessの場合は面的な展開が重要になるため、最近話題のWireless Mesh技術を利用してエリアを広げていくアプローチが積極的に取り入れられているところも大きな特徴だろう。

具体的には、Googleが地元Mountain Viewに展開した無料Wi-FIサービスや、GoogleとEarthlinkが共同で受注したSan FranciscoのWi-Fiインフラが記憶に新しいが、このようなアプローチは米国を中心に多くの自治体でプロジェクトが進行しているらしい。

日本ではWi-Fiインフラを面的に広げるという意味ではFONが話題になっているが、米国におけるMuni Wirelessのような自治体主導のWi-Fiインフラのようなアプローチは(不勉強かもしれないが)聞いたことがない。

実際にどのような公共サービスへ利用されているのか、またその裏でどんな技術が開発されているのか、調べてみたいと思う。



「グリーンテクノロジー」

昨日に続いてエネルギー関連の話題を。

CNET Japanの記事で”「グリーンテクノロジ」(地球環境にやさしいテクノロジ)”なるものが紹介されていた。

スウェーデンのグリーンテク企業と米国投資会社、環境技術で協力へ

面白いのがスウェーデンのグリーンテクノロジ関連企業をスタンフォードに連れて行き、シリコンバレーのベンチャーキャピタルと”お見合い”させるような機会を作っているところ。その中にはネットワーク業界では有名なVCのひとつSequoiaまで含まれているとのこと。驚きです。

そういえば、そもそもこのBlogを作るきっかけは、Sakuraが、シリコンバレーの投資家はエネルギーやエコロジーへの投資を始めている、という話をしてくれたことだった。その時は、正直あまり実感がわかなかったんだけど、この記事を読んだら具体的に動き出している様子が伝わってきた。

シリコンバレーには大きなお金をテクノロジに投資をする人たちがいる。そして彼らがお金を投資することでそのテクノロジは大きく進歩する。

IT(Information Technology)の次はGT(Green Technology)なんだろうか。

5/15/2007

マヨネーズの値上げ

日本のTVや新聞でマヨネーズの値上げが報じられている。

キユーピー、マヨネーズ値上げ・17年ぶり(日経)

なんでも、最近バイオ燃料としての需要が高まったことによる植物原料の値上げが原因だとか。

いろいろと調べてみると、バイオ燃料は、石油価格の高騰とCO2の削減を背景に自動車のガソリンの代替燃料として注目されているらしい。しかし植物原料の生産にも当然限界があるわけで、このため価格が上がったり、不足することが懸念されるとのこと。

バイオ燃料とマヨネーズが結び付くとは驚きです。

まず、はじめに。

Blogを作ることにしました。

シリコンバレーでハードウェア・エンジニアをしているSakuraと東京でネットワーク・エンジニアをしているgoshimaの2名で作るチームBlogです。

日米の異なる環境で最先端のエンジニアをしている二人が、興味を示すものを思いつくままにまとめていくことで、何か新しいものが生まれることを期待しています。

現在のITの先端の話題から、資源・エネルギー、環境・自然、医療・バイオ、等、ITの次に来るものまで取り上げていきたいと思います。